厚生労働省認定?ホワイト企業 いろいろあるが…
子育てサポート企業として「くるみんマーク」の使用を許された認定企業は、平成19年からポツポツと出始め、平成27年12月末時点で、2,398社が認定を受けています。厚生労働大臣認定です。
さらに、平成27年4月1日より新たに『プラチナくるみん』認定がはじまっており、同年12月末時点では53社が認定を受けていて、その認定企業は「プラチナくるみんマーク」を広告に表示し、高い水準の取組を行っている企業であることを求職者の方にアピールしてもよい、とのこと。
これから始まる(平成28年4月~)認定制度は、女性活躍推進法認定マーク『えるぼし』です。女性の活躍推進に取り組んでいる優良な事業主が対象とされ、採用時の男女の競争倍率が同程度であるとか、管理職に占める女性の割合が平均値以上である、という点などがポイントになっています。
『若者応援宣言企業』は、若者の採用や人材育成に積極的に取り組む企業が対象で、新卒者などの採用数。離職者数、平均勤続年数、有休平均取得日数、管理職の女性割合の公表などの要件があり、宣言基準をすべて満たした企業が認定されます。認定を受けると、採用においてアドバンテージがある、というのが売りですね。全国で数えきれないくらいの企業が認定されています(埼玉県で463社・・・資料を見て数えました)。
『安全衛生優良企業』の認定というのもありますね。安衛法違反の状況、安全衛生の実施体制、健康管理、メンタルヘルス対策、過重労働防止対策、職場環境の整備などが問われ、高い安全衛生水準を維持、改善している企業を厚労省が認定します。これは全国で16社しか認定されておらず、社名を見ても一流どころが多く、その認定を受けることの難しさを感じさせます。
もっと社数が少ないのが、『ユースエール認定企業』ですね。全国で10社です。要件の一部を見てみると、「直近3年で正社員採用者の離職率が2割以下」「前年の正社員月平均残業時間が20時間以下」「年間有休取得率が7割以上」こういったところが要件に入っています。対象となるのが、大企業を除く中小企業ですので、より認定を受ける厳しさを感じさせます。
こう見てくると・・・、誰もが認めるホワイト企業というのは、一朝一夕にできるものではないと思い知らされますが、ホワイトを目指し続けるという姿勢が大切で、日々前向きに進んでいかねば、とあらためて思うところです。