フグたマスオから⇒フグだマスオに読み方を訂正する場合のこと(健康保険/厚生年金・フリガナ訂正)

このブログの前々回で、磯野フネ(敬称略・以下同じ)をフグ田マスオの健康保険の被扶養者とする手続きをとりましたので、今現在、フネはマスオの扶養になっています。⇒[健康保険の扶養認定における同一世帯要件は実際には同居要件と考えられる]

マスオが大阪の実家に帰省した際に、母から名字の正しい読み方は「フグた」ではなく、「フグだ」であると告げられ、健康保険証など年金機構や協会けんぽ等の社会保険に登録されているフリガナを訂正することにした、とします。

この場合に必要になるのが「被保険者氏名変更(訂正)届」ですね。変更後の氏名と、変更前の氏名を記入して、日本年金機構に提出します。この届出書の用紙を作る際にフリガナの変更(訂正)は想定外だったのでしょうかねぇ、何の届け出か、分かるようにタイトルに「フリガナ訂正」とはっきり書いておくと良いとのこと。furigana_teisei001

マスオには、配偶者のサザエと子のタラオが居りますので、そちらのほうも訂正してもらわなければなりませんね。こちらのほうは「健康保険被扶養者(異動)届」の用紙で届け出します。書き方は、マスオの欄は氏名変更(訂正)届を一緒に出しますから、変更後の氏名を記入することで問題ないでしょう。サザエとタラオの欄は、変更後の氏名とフリガナを書いて、それにプラスして変更前の氏名を書いて取り消し線を引き、何から何に変わったのかが、ハッキリするように記入します。

そして、各人の健康保険証にはフリガナが記載されていますから、これを新しいものにしていただかねばなりません。届けと一緒にマスオ、サザエ、タラオの3人の健康保険証も返却いたしましょう。処理が済めば、フリガナが新しいものになった健康保険証が会社に送られてくるはずです。furigana_teisei002

この健康保険証の返却ですが、例えばタラオが病気がちで突然高熱を発し、病院に行くことにもなりかねない等、手元に健康保険証を持っていないことについて不安を感じられる人って結構いらっしゃいますね。そうであれば、届出書といっしょに保険証を返さなくてもよいとのことです。届け出の処理が協会けんぽで完了し、新しい保険証が会社(から本人)に届いてから、これまでの保険証を返却すればOKだそうです。

ところで、最近、被扶養者になったフネについてはどうでしょう?
フネの名字は、磯野ですから今回は何も変更(訂正)する必要がありませんね。ですから、届出書にはフネのことについては記入せず、健康保険証も返却する必要もない、ということになりますね。

このことについて、日本年金機構のウェブサイトでは次のように説明しています。

添付書類

※被保険者氏名のフリガナが変更(訂正)となる場合は、被保険者の被保険者証のみの添付でよく、被扶養者の被保険者証の添付は不要です。

これは今回のフネのケースですね。

※年金手帳については、被保険者は事業主へ提出する必要がありますが、事業主が年金事務所等へ届け出る際には、添付する必要はありません。

年金手帳にも、氏名・フリガナがありますが、その箇所は分かるように自分の手書きで訂正すればよいのだそうです。

留意事項
(1)被扶養者の氏名が変更となる場合は、この届書によらず、健康保険被扶養者(異動)届を提出していただくこととなります。
この場合は、被保険者が被扶養者の健康保険被保険者証(高齢受給者証、特定疾病療養受療証、健康保険限度額適用認定証等を含む)を事業主に提出し、事業主が届出します。
なお、この場合、被保険者の健康保険被保険者証は、併せて添付する必要はありません。

この留意事項は、サザエの名前がアワビになったり、タラオの名前がシシャモになったり(しっ失礼・・)した場合には、マスオの保険証は返却しなくてもよいです、というケースを想定したものでしょうね。