エラくなると残業代を払わなくてもいい、という幻想

以前はこんなことが多かったですね、係長から課長代理になると少し役職手当が上がり、それと同時に残業代が支払われなくなる。私自身もそんなことがあって、元来ナマケモノな私は定時になるとそそくさと帰宅するクチだったものですから、どちらかというと、それは嬉しかったという憶えがありますね(^^)。

会社の中で少し偉くなると、そういうふうになるものだと思って、当時は深く考えたことはありませんでした。また、会社からもその辺についての説明はなかったですね。そういう決まりなんだという感じで…。

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その頃の風潮って(労働組合があった場合ですけど)係長までは組合員、課長代理からは非組合員、という見方だったように思いますね。そして、なぜか非組合員は労基法41条で労働時間などの適用除外となる管理監督者と同一、という扱いがなされていたように思います。私が在籍していた会社も一般的なその風潮に倣って同じようにやっていたんだと思います。でも不思議ですね、どうして非組合員と管理監督者が同一になるんでしょうか?まあ、そのほうが運用はしやすいですね。課長代理以上は残業代なしとか、部長以上は・・・とか、わかりやすいですから、役職で区分したくなるのもやむを得ませんね。

労基法41条にいう管理監督者っていうのは、かなりあいまいですね。誰でも判断に迷いますね。でも、実際はどこの会社でもこれに当てはまる人はほとんど、あるいはまったく居ませんね。とりあえず、この
チェックリストでやってみてください。すべてまったく当てはまらなければ、管理監督者に該当する可能性がありますから、その後、厳密に該当するかどうかを検討してみてください。