会社を辞めた人から「退職証明書を下さい。」と言われて‥人事課の人から、ハァ~、ナンデスカ?という声が聞こえてきます。会社にしてみれば、離職票は渡したでしょう、資格喪失証明書も送ったではありませんか、と言いたいところなのかもしれません。労働基準法ができた昭和22年から平成10年改正までの50年ほど労基法22条は(使用証明)と言われていました。退職証明と言われるようになったのは平成10年改正以降だと記憶しています。

退職証明書の厚生労働省ひな形が、「退職事由に係るモデル退職証明書」なので、退職事由以外の「使用期間」、「業務の種類」、「地位」、「賃金」についての使用証明の行政のモデルひな形を捜してみましたが‥ないですね。平成3年の労働基準法手続便覧(労働省労働基準局監督課編)というのを見てみましたが、労基法22条関係だけすっかり抜けています。こう見てくると、モデルひな形を作り始めたのは平成10年改正以降なのでしょう。

ということで、会社が困ってますから、どうすればよいか考えたところ、退職した人が請求した場合に遅滞なく交付しなければならない、ということと、本人が希望しないことを書いてはいけない、というルール(労基法22条)があるので、会社では「退職証明 請求書」を出してもらうようにするというやり方がよいのではなかろうかと考えます。もし、本人が証明事項を指定しなかったときには「退職事由に係る退職証明書」を交付するようにしてはいかがでしょうか。