今日は気温が上昇するとの予報が当たりましたね(^^)。越谷アメダスだと2時で21.3度にもなっていましたから2月としては驚くくらいの陽気となりました。さて、春が近づいてきたからでしょうか、先日、新社会人の親御さんから身元保証書についてのご相談がありました。

その親御さんが気になるのは‥次のような文言があるところとのこと

  • 過失によって、貴社に損害を与えた場合、連帯してその損害を賠償することを確約する
  • 身元保証の期間は5年間とし、さらに必要ある場合は更新することができる
  • 身元保証人は独立して生計を営む者、2名とする

その親御さんがおっしゃるには、

  1. 仕事上でミスして損害を与えることは会社では時々ありえるじゃないですか、特に若いうちは‥。
  2. 5年間というのは長いんじゃないですか、さらに更新なんてことは、一生涯身元保証しなきゃいけないということですか。
  3. わざとリスクのある仕事をさせて、損害賠償で儲けるブラックな企業だったらどうすんですか。

親御さんの不安は尽きないご様子です。TVドラマでも、、ゼッタイ‥保証人にはなっちゃいけない。自己破産、一家離散の憂き目にあってしまう、このようなストーリーを時折目にすることもあり、巷では、保証人になるのはダメ!と言われていますから(就職の身元保証人とは別のことですがどちらもいっしょくたになりますね)‥不安な気持ちはよくわかります。今回は違いましたが、中には就職の身元保証人のハンコは実印で印鑑証明まで義務付けているところもありますしね。

こう考えてみれば、新たに採用した人に、会社が作った書面内容で「身元保証書」に必要事項を記載して入社日に持参するように!、と会社の採用担当者は一律的に依頼しますが、理不尽な思いをしておられる親御さんや親類縁者方が居られることを忘れてはならないでしょう。この書面に署名押印するということはどういうことなのか、どのような意図でこの書面をお願いしているのか、こういうことを身元保証される方々の不安を払拭するために、会社は説明する必要があるなぁ~、と感じた出来事でした。これから社会人になる人に書面を渡して、2人の身元保証人に署名押印してもらって入社日に持ってこい、では‥あまりに高圧的に感じます。

昨春は親族から2件、私自身が就職の身元保証人を頼まれたので、‥もちろんなりましたけど‥、余計に身につまされるお話しでした。

労働者が会社に損害を与えた場合の損害賠償を補償する身元信用保険

入社時提出の身元保証書についての周辺を再考してみたら‥

昭和8年法律第42号(身元保証ニ関スル法律)(昭和8年4月1日法律第42号)
第1条 引受、保証其ノ他名称ノ如何ヲ問ハズ期間ヲ定メズシテ被用者ノ行為ニ因リ使用者ノ受ケタル損害ヲ賠償スルコトヲ約スル身元保証契約ハ其ノ成立ノ日ヨリ3年間其ノ効力ヲ有ス但シ商工業見習者ノ身元保証契約ニ付テハ之ヲ5年トス
第2条 身元保証契約ノ期間ハ5年ヲ超ユルコトヲ得ズ若シ之ヨリ長キ期間ヲ定メタルトキハ其ノ期間ハ之ヲ5年ニ短縮ス
2 身元保証契約ハ之ヲ更新スルコトヲ得但シ其ノ期間ハ更新ノ時ヨリ5年ヲ超ユルコトヲ得ズ
第3条 使用者ハ左ノ場合ニ於テハ遅滞ナク身元保証人ニ通知スベシ
(1) 被用者ニ業務上不適任又ハ不誠実ナル事跡アリテ之ガ為身元保証人ノ責任ヲ惹起スル虞アルコトヲ知リタルトキ
(2) 被用者ノ任務又ハ任地ヲ変更シ之ガ為身元保証人ノ責任ヲ加重シ又ハ其ノ監督ヲ困難ナラシムルトキ
第4条 身元保証人前条ノ通知ヲ受ケタルトキハ将来ニ向テ契約ノ解除ヲ為スコトヲ得身元保証人自ラ前条第1号及第2号ノ事実アリタルコトヲ知リタルトキ亦同ジ
第5条 裁判所ハ身元保証人ノ損害賠償ノ責任及其ノ金額ヲ定ムルニ付被用者ノ監督ニ関スル使用者ノ過失ノ有無、身元保証人ガ身元保証ヲ為スニ至リタル事由及之ヲ為スニ当リ用ヰタル注意ノ程度、被用者ノ任務又ハ身上ノ変化其ノ他一切ノ事情ヲ斟酌ス
第6条 本法ノ規定ニ反スル特約ニシテ身元保証人ニ不利益ナルモノハ総テ之ヲ無効トス