厚労省の労働市場分析レポートによれば、“マッチング指標は個別の職業ごとにマッチング指標を算出することができ、どの職業でマッチングがうまくいっているか、また困難であるか、などをみることができると考えられる。”のだそう。

match201409001平成26年10月31日に発表された厚労省の労働市場分析レポート「マッチング指標を用いたマッチング状況の分析」をみて、職業分類が何しろ大括りなもので何かもう少し具体的に身近に感じられないかな、と思って職業安定業務統計をみながら細かい区分で勝手に分析してみました。その結果を一部抜粋したのが添付したグラフです。

まず、「就職率」は就職件数÷求職者数で、仕事を求めている人の中で就職された人の率ということになるでしょう。「充足率」は就職件数÷求人数なので、人を採用したいというニーズに対する就職された人の率ですね。そして、マッチング指標というのは、就職率と充足率の双方を加味して、労働市場の機能を評価する指標というわけです。

とりあえず抜粋した区分の中だけの話しですがマッチング指標を昇順に並べてみると、次のとおりです。

  •  製品製造・加工処理(金属除く) 0.49
  • 介護サービスの職業 0.38
  • 一般事務の職業 0.35
  • 飲食物調理の職業 0.34
  • 営業・販売関連事務の職業 0.31
  • 職業計 0.27
  • 管理的職業 0.22
  • 営業の職業 0.21
  • 商品販売の職業 0.19

図上で原点からどれだけ離れているかを計測したのがマッチング指標ですから、数値が大きいほどマッチングがうまくいっているわけです。

図に対角線を黄色の蛍光ペンで引っぱってみました。「一般事務」だけ線の右側にきてました。これの意味するところを考えてみると、充足率が高いので、募集する会社側ではあんまり積極的に採用活動をしていない。片や就職率は低いので仕事を求めている人は多いのに、仕事に就ける人は少ない・・・、とこういったことが言えるのではないでしょうか?

逆に製品製造(工場などの仕事)や介護サービス(施設介護員や訪問介護職などの仕事)は、募集する側では足りてない、足りてない、という状況で、その分野に就職しようとする人は仕事に就ける確率がすごく高いというわけです。

言われてみれば、あたり前のようですが、充足率も就職率も低い商品販売や営業については、どう考えるべきなのでしょうか。採用する側では、足りてない、という状況にあるにもかかわらず、その仕事を希望する人は少なく、就職に至る人も少ない。どうすりゃ、いいの~、ということでしょうが、これを考え打開していかなければならぬ、と思うのです。ウッシャぁ!