自分が今やっている仕事が、再就職するときに有利なのかどうかは誰しも気になりますね。 先日、厚生労働省職業安定局雇用政策課から発表されました「離職者の産業別再就職状況」(労働市場分析レポート第27号・平成26年1月31日)に、そのあたりのことが判りそうな内容がありました。

saishu_sho雇用保険のデータを基に集計・分析されていて、厚労省のレポートもついていますが、データをグラフ化したものからこちらでざっくりと読み取ると、”同じ業界に再就職するときに他業界よりも給料が高くて、前職よりも上がるのは「情報サービス業」”、それに続いて「建築材料・鉱物・金属材料等卸売業」 「専門サービス業」「不動産賃貸業・管理業」「総合工事業」「設備工事業」あたりがいいです。

”同じ業界に再就職するとき前職よりも下がる傾向があるのは「各種商品小売業」”、それに似た傾向なのは「飲食料品小売業」「食料品製造業」「職業紹介・労働者派遣業」あたりです。キャリアが活かせないというのは言い過ぎかもしれませんが、この業界の方はちょっと残念ですね。特徴を考えてみると、小売業などは生活に身近でその仕事を行うのに心理的な障壁がなく、いろんな人が参入しやすいから需要に対しての供給が不足しにくいとか、マニュアル化が進んでおり仕事の早期熟練が可能なことなどが考えられそうです。

グラフをみて思うのは、

  • 赤線の右側にある業種は、同業種から転職すると給料が高くなるので、キャリアが活かせると言えそうだ。
  • 赤線付近にある業種は、同業種への転職の際、給料は同水準になる傾向がありそうだ。
  • 赤線の左側にある業種は、同業種からの転職は給料がダウン(異業種からの転職の方が給料が高い)し、キャリアが活かせなくて再就職が不利になりそうだ。

ということ。

雇用保険データによる、とありますので、再就職時の賃金は資格取得届に金額を書き入れる欄がありますから、あれを集計したものです。離職時の賃金については、元を明らかにしていませんがおそらく離職証明書(離職票)でしょうね。それ以外は考えにくいですから・・・。就職時の賃金は基本給や各種手当の合計でしょうが、離職票はそれに残業手当も入っていますから、同じ土俵での比較はどうかと思いますが、こういうものは傾向をみるということで参考にいたしましょう。

キャリアが活かせる再就職ができるかどうかは、労働市場の状況や個人の業務能力等によりますので 一概には言えませんが、厚労省のこの資料は興味深かったです。